暗黒女子
読み終わりました。
※この記事はネタバレを含みます※
*あらすじ
(横着)
*登場人物
・白石いつみ…学院一の美少女、父親が学院の経営者でお嬢様。皆の憧れの的
・澄川小百合…いつみの幼馴染であり、親友
・二谷美礼…両親が離婚しており、家庭は裕福でないが成績優秀で奨学生として学院に通う
・小南あかね…老舗の料亭の娘。お菓子作りが得意で、部室で料理をしては部員達に振る舞う
・ディアナ・デチェヴァ…ブルガリアからの留学生。ブルガリアへホームステイに訪れたいつみに惹かれ日本へやって来る
・古賀園子…亡き父に憧れ、医師を志す優等生
・高岡志夜…現役の女子高生ライトノベル作家
これらの、亡くなったいつみも所属していた文学サークルのメンバーが、闇鍋をしながらいつみの死をテーマに書いた自作の小説を順番に朗読し合い物語は進んでいく。
一人ずつ小説を読み、それが一つの章になっているので、毎日一章ずつのんびり読んでいけばいいかーと軽く考えていましたが、二人目の小南あかねの小説を読み終えたときの矛盾。
皆が嘘を言っている。この状況で、早く事実を知りたいと思う気持ちはすぐに生まれた。
結局二章から最後まで、一気に読み終えた。
「全ての予想を裏切る黒い結末」とあるように、読み終わった後はダメージを受けるし、人によっては気持ち悪くもなるかもしれない。
こういった「どんでん返し」の物語を読むときに必ず行う、黒幕と結末の予想。
私が読み進めていく中で、いくつか予想した結末、その中に正解に近いものもあった。
しかし、その深さは私の予想を超えていった。
いつみがすずらん鍋で全員を殺す、そこで終わっていれば、あぁそういうことか……いつみは本当に計算高く恐ろしい人間だ、と終わっていたところ、更に親友である小百合が、いつみを殺してしまっていたとは。
それも、学院一の美少女であるいつみを妬んだりしたわけではなく、本当に彼女を認めていた故の、普通になってしまったことへの落胆。
腕時計、ヴィーナスの腕、、、この意味がわかったとき、本当にゾッとしました。
最後の最後を読んでいくうち、うわぁ……と何度思ったことか。笑
全てを知った上で、もう一度読み返してみたくなりました。
4/1のエイプリルフールに映画も公開されるそうです。きっと観に行く。楽しみです。